20th ALLDAY Report by MC MAMUSHI
DATE : October 24, 2009
20TH ALLDAY
去る9/26(sat)&27(sun)に開催された20TH ALLDAYは色々な意味合いがあった。20回目というひとつの節目であり、初開催から5年目に突入したタイミングであり、2009年最後の開催であり、“PLAY GROUND DESIGN PROJECT”により一新されたフロアで開催される初めてのALLDAYであり、初めてのガールズトーナメント“CAT FIGHT”が開催され、とにかくボリューミーだった。久々のキッズボーラーエキシビジョンや、BLOCK ON LOCK×PRIME TIMEのハーフタイムショウのアクトもあり、賑やかに2009年最後のALLDAYを締めくくることが出来たように思う。それでは、20TH ALLDAY&CAT FIGHTを中心にレポートしよう。
順等な勝ち上がりで進行したプレトーナメント
9/26(sat)には、まず20TH ALLDAYのプレトーナメント(予選)が行われた。49チームを7ブロックに分け、各ブロックの勝者7チームが翌日に控えるファイナルトーナメント(本戦)に進出し、前回優勝チームUNDERDOGを加え8チームで“TOKYO NO.1”を争うこととなる。
今回のプレトーナメント、大きな波乱が起こることもなく、順当に名の知れた強豪が勝ち上がっていくこととなった。千葉柏の勉族、SOMECITYのF'SQUAD、平塚のAT平塚Connections、駒沢のROCKERS、横濱のTeam-S。そして、前回初のベスト4進出という快進撃を見せた420は多国籍なコミュニティWORLD BASKETBALLに一蹴され、大阪のRUSTA RHYMESは代々木の帝王DA CREWに一歩及ばず、プレトーナメントで姿を消した。ベスト8には勉族、F'SQUAD、AT平塚Connections、WORLD BASKETBALL、KOMAZAWA ROCKERS、Team-S、DA CREW、そしてUNDERDOGという顔ぶれになった。
ONLY GIRLS TOURNAMENT「CAT FIGHT」
9/27(sun)、まずはCAT FIGHTのReportから片付けてしまおう。全10チーム集まったCAT FIGHT。そのガールズボーラーたちのポテンシャルには関係者も観客も驚かされることとなった。男子顔負けとは陳腐な表現だが、まさにその通りのスキルフルでタフなゲームに一同息を飲むこととなった。話を聞けば、それぞれ関東を中心とした名立たる選手たちが参戦しているようで、それぞれのキャリアは関東実業団からクラブのトップチームだったりと、納得のバックグラウンドだった。優勝はファイナルでも圧倒的な点差をつけて快勝したウィクトーリア'S。“ナナ”と呼ばれるボーラーのスキルが一際目立っていて、文句なし、満場一致のMVP受賞となった。是非、また彼女のプレイを観てみたい。
「QUARTER FINAL GAME」
メイントーナメントに話を戻そう。ファイナルトーナメントの1回戦、勉族 vs F'SQUADは、ユニーク過ぎる試合巧者で知られる“ぬま”のゲームコントロールに翻弄されたF'SQUADは煙に巻かれ完敗。AT平塚Connections vs WORLD BASKETBALLは高さとフィジカル、さらにシュート力で圧倒したWORLD BASKETBALLが勝利。駒沢対横濱となったROCKERS vs Team-Sの一戦は、ROCKERSの“カーン”の連続3Pが大きく勝敗を左右し、ROCKERSが接戦をものにした。久々に代々木でのプレイを見せてくれた“Issac”擁するDA CREWと、ALLDAY2連覇中であったUNDERDOGとのゲームが、この日の事実上の決勝戦であったと語る者も多い。それほどまでにシリアスでタイトでスリリングなゲームであった。残り1minを切り、UNDERDOGリードの場面での“Issac”の逆転3Pがこのゲームの勝敗を決めたように思う。まさかの逆転を巻き返そうとはなったUNDERDOGの“M21”の3Pは外れ、タイムアップ。ベスト4には勉族、WORLD BASKETBALL、ROCKERS、DA CREWが進出。
「SEMI FINAL GAME」
セミファイナルのひとつ目のカードは、勉族 vs WORLD BASKETBALL。サイズで劣る勉族は多彩な戦略とトランジションゲームで戦うも、ゴール下で何度もWORLD BASKETBALLにセカンドチャンスを与えてしまい、点差を広げられる一方に。後半で何とか巻き返しにエンジンをかけるも、あと一歩のところで追撃しきれず惜敗。WORLD BASKETBALLがファイナルに先乗りすることとなった。外国人チーム相手に定評のあるROCKERSであったが、DA CREWの“Issac”、“Duwan”のコンビの加点をどうにも止められない。OFでもアタックを繰り返すも“Issac”のDF力に圧倒され、危なげなくDA CREWがファイナルに進出した。
「FINAL GAME」
WORLD BASKETBALLとDA CREWのファイナル。かなり日が落ち、ゴールが見えにくくなってしまったファイナルであったが、それでもボーラーたちは果敢にアタックを繰り返していた。WORLD BASKETBALLの“YAMA”は精度を落とすことなく好確率でアウトサイドシュートを決め続け、“JO”は勇猛なドライブでDA CREWのDFを切り裂いた。さらにWORLD BASKETBALLの中心の3人、“TONY”、“CANON”、“DODD”は言わずもがなハッスルしたプレイを見せてくれた。ただ、それを超越したのが普段から代々木でピックアップゲームに明け暮れるDA CREWの面々たち。“Issac”の存在感がずば抜けているのはもちろんのこと、このファイナルにおいては攻撃的なPGの“Duwan”がスコアリングマシーンと化し、高い跳躍から繰り出される好確率なジャンパーを沈め続けた。この“Duwan”の連続得点がWORLD BASKETBALLを引き離し、見事DA CREWが20TH ALLDATの王座に輝くこととなった。MVPには“Duwan”が選ばれ、代々木の主たちが久々に歓喜の声を上げた。
6 TIMES CHAMPIOM「DA CREW(SUNDAY CREW)」
ALLDAYが初めて開催されてから実に4大会連続、DA CREWの前身であるSUNDAY CREWが連覇し続けたことがある。その後、もう1回の優勝に加え、今回の20TH ALLDAYの優勝を加えると6回のタイトルに輝いているわけで、それはもちろん過去最高記録である。代々木のプレイグラウンドが誕生した当初からここを縄張りとし、その存在感を示し続けてきたDA CREW(SUNDAY CREW)が、ひとつの節目である20TH ALLDAYで返り咲いた事実は非常にドラマチックである。CONGRATULATIONS SUNDAY-CREW BALLERS!!!