the new beginning

2009年初めてのALLDAY、17TH。前回16TH ALLDAYが雨天による途中中止となったため、その時点で勝ち残っていた6チームが17TH ALLDAYではファイナルトーナメントからの参戦となり、予選となるプレトーナメントからの参戦チームらを加え、総勢58チームによる“TOKYO No.1は誰だ！？”を決定するALLDAY -5ON5 TOURNAMENT-が3/28(sat)&29(sun)に開催された。チームエントリーの時点から関係者からは、「今回はいよいよ猛者たちが勢揃いだな！？」と騒がれていた17TH ALLDAY。ここ最近のALLDAYの悩みでもある天気にも恵まれ、それでも若干まだ肌寒い中でのALLDAY-SPRING-09’。このレポートのサブタイトルは-the new beginning-。ALLDAY新章が始まったことを示唆する意味である。

天気にも恵まれた17th ALLDAY。

予選トーナメント

3/28(sat)のプレトーナメントでは若干の番狂わせはもちろんあったものの、それでも強豪と呼ばれるチームはほぼほぼ順当に勝ち上がっていった。Cブロックからは前回のベスト8チーム、DRINKERSが古豪駒沢ROCKERS、ALLDAYベスト8の常連で米軍基地チームW COLUMNを退け、2大会連続のファイナルトーナメント進出を決定。Dブロックからは10TH ALLDAYの覇者、柏の勉族が危なげなくプレトーナメントを突破した。Aブロック、Bブロックは3/28中にゲームが収まらず、翌3/29(sun)の朝一に持ち越された。結果、Aブロックからは初参戦のUNDERDOGが度重なる外国人チームとの対戦に苦戦するも、これを撃破し、ファイナルトーナメントに満を持して登場。Bブロックでは14TH ALLDAYの王者、名古屋のPROLINEが初参戦の大阪RustaRhymesに惜敗し、優勝候補の一角がプレトーナメントで姿を消す波乱もあった。これにより、プレトーナメントから勝ち上がってきた上記4チームに、前回大会からのシード権を獲得している6チームを加えた10チームによるファイナルトーナメントがいよいよ開催となった。

予選トーナメントの模様

本戦トーナメント

先に言ってしまうと、この3/29(sun)のファイナルトーナメントは初出場のUNDERDOGの一人舞台であったといっても過言ではない。初出場といっても、かつて別のチームで幾度となくALLDAYに参戦してきた名だたるボーラーたちによって新たに結成されたUNDERDOGはファイナルトーナメントを破竹の勢いで勝ち上がっていった。初戦では四次元ポケット相手に徹底的に加点し続け、38-15で圧勝。これを皮切りに続く人気チームF’SQUADを32-20で、セミファイナルでは横濱の大軍団Team-Sを38-27と一蹴。一気に駆け上がる。逆の山からは柏の勉族がE.D.Sに20-18、続くAT平塚Connectionsに28-26とギリギリのワンゴール差で勝ち残っていた。ファイナルのカードはUNDERDOG-勉族。序盤から協力なインサイド陣で勉族を圧倒するUNDERDOG。試合巧者な勉族もこれには手を焼き、主力のファールトラブルにも頭を悩ます展開に。後半の最後の最後の局面で勉族はファールゲームに勝負の命運を賭け、これが上手く流れを呼んだものの力及ばず。24-22、僅差ではあれど余裕のある印象を残した中、UNDERDOGの初優勝が決まった。もちろん見応えのある素晴らしいゲームだった。

本戦トーナメントの模様　AT平塚Connections vs DaCrew

ALLDAY CHAMPは "UNDERDOG"!!

MVPにはOF面での功績が讃えられST（#1）が受賞。今まで様々なチームの一員としてALLDAYに参戦し続け、個人としては名高いSTであるが、実は今回がALLDAY初優勝。謎めいていて、最高な仲間を今回は見つけたということか。そんなUNDERDOGが何者であるのかはまた別の機会に詳しく語るとして、今回はALLDAYに吹いた新風について。まず、シード権のない状態から、3/29に至っては実に5games(92min)！？もプレイした中での、あの圧勝っぷりは見事の一言に尽きる。UNDERDOGにはより一層、観ていてスリリングでかつエキサイティングなゲームに期待したい。一方でかつてのALLDAY王者たちが揃ったファイナルトーナメントだっただけに、新参チーム（結成後、集まったのはたったの2回）のUNDERDOGに王冠をさらっと持っていかれたのは何とも悔しい。AT平塚Connections（9TH）, 勉族（10TH）, Team-S（12&13TH）, PROLINE（14TH）, E.D.S（15TH）の奮起を願おう。とはいえ、連日のタフゲームを最後まで勝ち残ったUNDERDOGはやはり素晴らしい。何となく混沌としつつあった国内のストリートボールで一気に下克上を果たしたその功績には期待が出来る。こうなったら新古の猛者たちも入り乱れて、今一度ストリートボールの群雄割拠の戦国時代やろうぜ！首を取り合え！！！今回は犬畜生さまたちが大将ということで。

CHAMPチームはUNDERDOG。中央がMVPのST（#1）。

Text/MC MAMUSHI

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