FEATURED | Talk About Ball#3 大河原”ゴンゾー”則人

Talk About Ball#3 大河原”ゴンゾー”則人
 DATE : March 09, 2009

この文章は2005年11月に発行されたフリーペーパー「ALLDAY MAGAZINE Vol.3」に掲載されたものに加筆した文章です。

GONZO


レフェリーは一番近い席でゲームを観れますからね、楽しいですよ!!


- ALLDAYを実際ジャッジしてみて、その感想は?

ゴンゾーさん(以下G):自分はストリートのゲームを吹く機会っていうのはあまりなかったので、その中で吹かせてもらって、レベルも高いしボーラーは負けず嫌いだし、なおかつトラッシュトークもかなりあるので、そういうゲームのレフェリーを務めるっていうことはこっちには大変勉強になりますね。こちらにも強い気持ちがないと、なかなかああいった試合はさばけないと思います。ストリートのプレイはフィジカルな部分が多いので、その中でなるべく自由にやらせてあげる、なおかつ喧嘩をさせないギリギリのラインのゲームコントロールが非常に難しい。ALLDAYに出てくるボーラーたちは、本当にバスケットボールが好きなんだなぁという印象がありますし、すごいスキルを持っていると思います。自分が主役だと信じているイメージがありますし、それぞれに個性があって色が出ているのも吹いていて面白いですね。ああいったトーナメントは日本ではなかなかお目にかかれるものではないので、とても貴重な体験をさせてもらっています。ALLDAYのゲームを吹けるようになれば、それこそどのレベルのゲームでも吹けるんじゃないかと思います。あれはただルールに沿って吹けばいいだけじゃなくて、流れを見てどっちに有利も不利もないようにしなければいけないし、いいものはいいものとしてコートに残してあげなくてはいけないし、悪いものは排除していかないと荒れてしまいますので……、吹いてるほうはとにかく難しいですよ(笑)。それだけに、自分のジャッジに関して今まで一度もいいと思ったことはないですね。選手に申し訳ないなって気持ちが強いですし、悔しい気持ちの方が毎回強いです。

- 今現在、ストリートボールのゲームをジャッジ出来る、または志願する人材が少ないという現状やその問題点についてどのようにお考えてる?

G:日本のレフェリーの仕組み上、若手はどうしても下のゲームから徐々にレベルの高いものへとステップアップしていくしかないんですが、そうじゃなくて若手がそれこそプロのゲームのような高いレベルのゲームからいきなり吹いてしまえばいいんですよ。一度吹けてしまえば、それが当たり前と思えるようになりますから。自分も高いレベル、外国人がフロアにいるゲームのレベルになるべく慣れたいので、あまり他のレベルのゲームを今は吹かないようにしています。とにかく中に飛び込んで、揉まれてしまえばいいんですよ。自分が感じるのは、自分を含め日本のレフェリーは気持ちが弱いような印象があります。ちょっと文句を言われただけでガクッと気持ちが折れてしまう。これから日本でバスケットボールのゲームの機会は増える一方ですから、必然的に人材も必要となってきます。そんな中でどうやってレフェリーを育てていくかが課題だと思っています。ALLDAYに関して言えば、自分からやりたいと思って来てくれる人と一緒にやっていきたいなっていう思いがあります。ALLDAYがどんなボーラーにとってもチャンスのある場なのだとしたら、それはレフェリーにとっても同様にチャンスのある場であって欲しいですね。あとは外国人のレフェリーですかね。ALLDAYには外国人のボーラーも比較的多いので、そういったボーラーにストレスを溜めないためにも外国人のレフェリーは必要だと思います。見栄えもいいでしょうし、大きいと……、自分も負けてられないですね(笑)。

- bjリーグのレフェリーを始めると聞いたんだけど、是非その意気込みを!

G:やっぱり”プロ”なんで、ただ吹くだけじゃなくてオーバーアクションなどにも気を使っています。そして自分個人としては、若い人でもこんな舞台で吹けるんだ!! というのを見せたいですね。今は高いレベルのゲームはベテランが吹くことが多いので、それだけじゃなくて若い人にもチャンスがある場所という点でもbj リーグは注目して欲しいです。あと一応、ユニフォームを自分も少しデザインを手がけさせていただいたんですよ。なので、bjリーグのレフェリーはかっこいいですよ(笑)。

- バスケットボールとレフェリーの関係性についてどのようにお考えをもってる?

G:バスケットボールを公式な試合としてやろうとしたときに、ボールがなくてはゲーム出来ないようにレフェリーがいなくてもゲームは出来ないんですよ、本来なら。選手やコーチがどんなによくても、実際にゲームが始まってしまえば管理をするのはレフェリーですから。レフェリーが全てを握っているといっても過言ではないかもしれません。いいゲームをやるには、それ相応のレベルのレフェリーがいないと成立はしないんですよ。そういった重要性はみなさんが思っている以上に実はあると思います。それにレフェリーは一番近い席でゲームを観れますからね、楽しいですよ!! さらにはそのゲームに自分も参加出来る喜び。自分は決してプレイは上手くはないですが、レフェリーとしていいゲームの一員に加われることにすごく満足しています。そういった意味でもレフェリーを目指す人、レフェリーに憧れる人、そういう人たちがもっと増えるべき役割なんですよ、レフェリーって。

text/MC MAMUSHI
photo/HIRONOBLE


この文章は2005年11月に発行されたフリーペーパー「ALLDAY MAGAZINE Vol.3」に掲載されたものに加筆した文章です。

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