INTERVIEW TEAM-S : AN
INTERVIEW TEAM-S : AN
DATE : January 08, 2010
INTERVIEW TEAM-S : AN
-90年代のいわゆる"ストバスブーム"って言われてる時代ってどんな感じだったんですか?
AN:あの頃ってインターネットが今ほど普及してないから、とにかく情報がなかったんだよ。バスケの専門誌にちょっと載ってるぐらいだから。一般の層が観に行こうなんて発想はなかっただろうね。鼻から観客席なんてもんは用意されてなかったし。来てんのは参加チームの身内だけだもん。 MCは居たけど、DJはまだ居なかったなぁ。大分経ってからDJが音かけ始めて、イベントっぽくなったなぁなんて思ったぐらいだから。当時はほとんど3ON3の大会で、5ON5のイベントなんてALLDAYが初めてだよ。あ、B-BOYPARKで5ON5やろうとしたけど、オレらが乱闘で暴れちゃったのと大雨でなくなっちゃったんだ(笑)。
-2005年8月、つまりちょうど3年前にALLDAYがスタートするってとき、率直にどう感じてました?
AN:それこそNYCのRUCKER PARKとかKINGDOMEとかをイメージしたよ。3年前ってさ、ストリートボールの世界で色々と起こり始めた時期じゃん。最初は「ALLDAY CHAMP SHOES欲しいなぁ」ぐらいだったけど、4、5回目ぐらいからかな、気合い入っちゃったのが。だって、始まってから3回連続決勝でSUNDAY CREWに負けてんだから。もう一生勝てねぇんじゃねぇかと思ってたもん。3ON3はずっと勝ってたんだよ、それこそ外国人チームにもね。SUNDAY CREWは結局4連覇したんだろ?今はそれがTeam-Sの目標なんだけどね、PROLINEなんてのが出てきちゃったんだから、困っちゃうよ(笑)。
-この3年間でTeam-S的にALLDAYへの臨み方って変わってきてます?今や看板チームなわけだし、観られ方も変わってきてるのかなと。
AN:それこそ最初は普通の大会だと思ってたから、ただ勝とうぜってつもりだったけど。今は色々と考えなきゃいけない立場なのかなっていうのが本音。それでも戦ってるときは考えないようにしてるけどね。ゲームの前と後は考えてるかも。
-Team-S以外で、印象に残ってるチームってどれだけいます?
AN:90年代で言えばROCKERSとAbove the Rim、当時の王者たちがこの2チーム。完全に雲の上の存在だったけど、ROCKERS見てこの世界にハマったからね。2000年以降だとFAR EAST BALLERS、勉族。こいつらはオレらに出来ない魅せ方が出来ててスゲーなって純粋に思った。最近だとAT平塚Connectionsぐらいかなぁ。体育会バリバリが来ちゃったみたいな。
-若い勢力って感じてます?突き上げられてんなみたいな感覚。
AN:正直言って、ないわ。FAR EAST BALLERSが解散ってなったとき、ぶっちゃけ困ったんだ。ライバルチーム居なくなっちゃったって。Team-Sはヒールなんだよ、昔から。FAR EAST BALLERSが正義の味方でさ、それで良かったんだよ。陰と陽みたいなもんでさ。それがFAR EAST BALLERSがなくなっちゃって、若い勢力もまだまだ感じられない。全体で考えると危険だなって思ってる。
-これからの若いチームに何を期待してます?
AN:今までにないチームになることじゃない?Team-Sみたいになりたいって言ってくれるのはありがたいけど、もっと個性が必要かなって(笑)。ALLDAYなんかいい場なんじゃないの。これから何かを託せる奴らに出会いたいね。
-ANちゃんにとってALLDAYってなんでしょう?
AN:きっかけなんじゃないの。ストリートボール界にとっての出産(笑)?色んな意味で生まれる場所なんだと思うよ。あと、個人的には仲間と再会出来るから楽しい場所かな。
-最後に。ANちゃんとって一番大事なことって?
AN:普通なことだけど、やっぱり仲間かなぁ。一緒に居ると死ぬほど楽しい戦友たち。何やるにしても、結果楽しまねぇと。馬鹿みたいな事件多いけどさ、今楽しけりゃ明日も楽しもうって思うだろ。オレたちは楽しむことに貪欲だったってだけだよ。ストリートボールに限って言えば、ALLDAYってプレイグラウンドがあるんだし、下手でも上手くてもいいからさ、みんなALLDAYに出てきて、みんなで楽しもうぜ。ストリートボールもバスケットボールも最高だよ。
(取材/テキスト:MAMUSHI)